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日本家族社会学会第15回大会を終えて
大会実行委員長 廣嶋清志
第15回大会は、2005年9月10日(土)、11日(日)に島根大学において開催されました。10の自由報告部会と3つのテーマ(ラウンドテーブル)セッション、1つのシンポジウムが設けられました。参加者数は、非会員20名を含む158名で,近年の大都市部での220-50名には及びませんが,本州の中でもっとも交通の不便な土地柄にしては,盛会であったといえるかもしれません。心配した台風が直前に通過したのも幸いでした。大会日程最後のシンポには,事前準備の会合が重ねられただけに,多くの参加者が熱心に参加しました。部会の構成・時間配分など大会運営に改善を要する点もあったかもしれませんが,まずは大過なく有意義な大会を催すことができたと思います。大会に参加してくださった皆様、研究活動委員会の先生方、学会事務局、大会実行委員会の先生方、本学の院生、学生、卒業生、そして学会運営のために力を貸して下さった皆様に心より厚く御礼申し上げます。
昨今の国立大学における私立大学化の進行の一面として,7月の授業が日常化し冷房が一通り整ったところなのが幸いしましたが,まだ情報機器の整備は中途半端で,各部屋の機器の整備・調整に多くの時間を要します。本学社会学研究室の3人の教員と大学院生・学生の奮闘により,すべての部屋で機器を使った発表が支障なく進行したことにほっとしています。
大会参加の申し込み方法として、本大会では,かつての家族社会学セミナー時代のように、参加費前納とし,また,500円の割引も試みました。その結果,参加会員の69%が事前に振り込み,当日の受付がより円滑にできたかと思います。また,これにより資金繰りも順調で,学会会計からの貸与金は不要となりました。今後も事前振込みの方法を取り,弁当の事前申し込みが不要であれば,葉書による大会参加申し込みはなくともよいと思われます。懇親会については、大学と各ホテルが離れていることも考慮し、参加費を4000円(事前3500円)とやや高めにしましたが、102名と予想以上の参加者により盛況となりました。松江市斡旋の地元愛好者による安来節などの唄と踊も,生で見るのは初めてとの声もありましたが,いかがだったでしょうか。
昨年度法人化された大学の施設利用料は数十万円に上るので,大学に支援を要請していたところ,関係者の努力により助成制度が新設され,大会数日前に認められたことは嬉しい限りです。松江市と島根県から大会開催費の援助を得ることができたのも大助かりでした。島根に大都市部からゲストを呼ぶのに費用が掛かることなどを見込んだ誘致制度のようで,これがなければ随分窮屈になったものと思います。松江市と島根県にも感謝したいと思います。
大会の後,参加者の皆様は湖・温泉・史跡などの思い出とともに旅路に就かれたことと思います。
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