第34回日本家族社会学会大会 報告要旨



報告要旨集 一括データ(PDF)【約6MB】   

> 自由報告(1)①結婚

9月7日(土) 10:00~12:30

COVID-19パンデミック後期の東アジアにおける結婚意欲と出生意欲 ――労働時間と収入の回復度の影響

〇松田茂樹(中京大学)、梁凌詩ナンシー(日本体育大学)

結婚の前駆から結婚の剥奪へ、そして結婚からの離脱へ ――1982~2021年における未婚の類型化とその構成変化

〇岩澤美帆(国立社会保障・人口問題研究所)、余田翔平(国立社会保障・人口問題研究所)

結婚難時代を生きるモンゴル人男性たちのライフストーリー ――内モンゴル東部農村地域における事例研究

烏 英嘎(中央大学・院)

独自性と同調性:愛情の結びつきと意味づけ ――現代中国の若者の性、恋愛、結婚に対する理解

李 相君(新潟大学・院)

大学生における過去の「性被害」と結婚関連意識・行動

小島 宏(早稲田大学)

> 自由報告(1)②子ども・教育

9月7日(土) 10:00~12:30

「努力は報われる」と考える子どもと学業成績の関連

小西 凌(三重大学・院)

継/養親の血縁意識 ――継/養子と血縁がないことに対する意味づけ

久保原大(東京都立大学)

家庭における過剰な教育の社会要因の考察 ――教育虐待を行った親のライフヒストリーに着目して

森田友華(ワンズハウス株式会社(武田塾川口校))

虐待下にある母子の背後に存在する「推定父」の歴史的分析

戸井田晴美(一橋大学・院)

児童養護施設経験者にとっての「きょうだい」 ――入所経験と退所後の関係に着目して

三品拓人(関西大学)

> 自由報告(1)③ネットワーク

9月7日(土) 10:00~12:30

おやじの会は参加者に“ケア”をもたらすのか

清水憲志(中国短期大学)

向社会的行動とパーソナルネットワーク――PPN2023調査から

荒牧草平(大阪大学)

病と家族との共存 ――小児がん患者家族会が果たす機能に注目して

笠井敬太(桃山学院大学)

トランスナショナルな移動に伴う埋葬地選択と家族 ――日本のムスリムを事例として

〇本多真隆(立教大学)、岡井宏文(京都産業大学)

男女共同参画社会の防災施策の地域課題 ――大阪市「防災と施策に関する調査に関する調査」から

〇服部良子(大阪市立男女共同参画センタークレオ大阪中央)、中村聡衣(一般財団法人大阪男女いきいき財団)

> テーマセッション(1)性的マイノリティの立場からみるパートナー・世帯・家族――「全国SOGI調査」の分析結果から

9月7日(土) 10:00~12:30

選択肢回答法による調査から見る世帯・家族の多様性

小山泰代(国立社会保障・人口問題研究所)

日本における性的指向・性自認と人口移動

申 知燕(お茶の水女子大学)

日本における性的指向・性自認およびパートナー関係と心身の健康

釜野さおり(早稲田大学)

学校でのいじめやハラスメントの長期的影響と家族状況が及ぼす効果

岩本健良(金沢大学)

日本における性的指向・性自認と社会経済的不平等ーージェンダーと世帯内意思決定に着目して

平森大規(法政大学)

> 自由報告(2)④若者

9月7日(土) 14:00~16:30

現代日本における若年・壮年者の生活満足度の規定要因 ――ライフコースアプローチからの検討

李 擎月(東北大学・院)

ヤングアダルトケアラーと仕事

長谷川拓人(成蹊大学・院)

中国大都市部在住の若年層女性はどのようなライフコースを希望しているのか? ――家族モデル視点からの考察

劉 宇婷(同志社大学・院)

【報告キャンセル】日本のヤングケアラー支援にみる家族の位置 ――<家族まるごと支援(Whole Family Approach)>を中心として

斎藤真緒(立命館大学)

> 自由報告(2)⑤ケア・仕事

9月7日(土) 14:00~16:30

妻の収入と家事との関連は変化したのか?

柳下 実(佛教大学)

男性育休取得の規定要因における質的検討 ――育休取得男性の語りから

岩城はるみ(関西大学・院)

非婚出生と職業の関係

仙田幸子(東北学院大学)

【報告キャンセル】韓国における高齢女性の就業変化からみる高齢夫婦の家事分担

金 兌恩(東京大学)

> 自由報告(2)⑥子育て

9月7日(土) 14:00~16:30

在日外国人子育て家族の住まい

孫 詩彧(国際日本文化研究センター)

トランスジェンダー女性/男性の子を持つ母親の経験の比較

勝又栄政(立命館大学・院)

Who Cares for Firefighters’ Children? Exploring Parental Allowance, Shift Work System, and Gender Dynamics among Firefighters in Taiwan

呉 惠如(台湾国立清華大学・院)

中国における「隔世育児」の質的分析 ――孫と同居する祖父母に着目して

飯田愛紀(奈良女子大学)

Family Strategy on Childcare: Return Migration in Two Generations of Rural-Urban Migrant Families in China — from a Life-course Approach

郭 馨冉(上智大学・院)

> テーマセッション(2)家族と女性の四半世紀:全国家庭動向調査を用いた計量的研究

9月7日(土) 14:00~16:30

認知的家事の分担と妻の生活満足度

竹内麻貴(国立社会保障・人口問題研究所)

子育て経験が子育て支援の提供に及ぼす影響

松井真一(愛知学院大学)

親子の相互援助関係の実証分析――きょうだい構成に着目して

苫米地なつ帆(大阪経済大学)

家族内の高齢者ケアと公的サービスの利用パターン

西野勇人(東日本国際大学)

> 開催校企画国際セッション:インターセクショナリティの視点から家族と親密関係を再考する

9月7日(土) 14:00~16:30

Family Formation among Transgender Men in Contemporary Japan

佐伯英子(法政大学)

家族形成におけるセクシュアリティとエスニシティ――海外へ移住する韓国人性的マイノリティ女性を事例に

申 知燕(お茶の水女子大学)

Intimate Intersections: Exploring ‘Racework’ in Interracial Gay Male Relationships in Japan

金子初輝(香港大学)

Imagined Family Trajectories and Risk Dispositions among Young Gay Men in Hong Kong: Intersections of Class and Sexuality

カンヘンリー(香港大学)

> 自由報告(3)⑦世代

9月8日(日) 10:00~12:30

スウェーデンにおける次世代育成支援施策と実践(その1) ――子ども・若者の余暇活動と居場所

〇高橋美恵子(大阪大学)、善積京子(追手門学院大学)、斧出節子(世界人権問題研究センター)、松田智子(大阪大学)、釜野さおり(早稲田大学)

スウェーデンにおける次世代育成支援施策とその実践(その2)――学童保育

〇松田智子(大阪大学)、善積京子(追手門学院大学)、斧出節子(世界人権問題研究センター)、高橋美恵子(大阪大学)、釜野さおり(早稲田大学)

デンマーク・子育て世代のケアとインフォーマルなサポートネットワーク

〇青木加奈子(京都ノートルダム女子大学)、宮坂靖子(金城学院大学)

デンマーク・向シニア世代のケアとライフコース

〇宮坂靖子(金城学院大学)、青木加奈子(京都ノートルダム女子大学)

1950年代、1980年代生まれの人々のライフコースとケア経験 ――名古屋市圏でのインタビュー調査から

山根真理(愛知教育大学)

> 自由報告(3)⑧パートナーシップ

9月8日(日) 10:00~12:30

同性愛者の家族形成をめぐるフランス社会の変化と課題 ――当事者の語りから

牧 陽子(上智大学)

現代日本における若者の異性交際関係の多様性 ――「恋愛」の曖昧さの視点から

チョウシンヨウ(お茶の水女子大学・院)

トークニズム(tokenism)としての「同性パートナーシップ制度」――同性間での子育ての現状からみた分析

新ヶ江章友(大阪公立大学)

性愛を伴わない「友情結婚」からみる親密性への問い ――友情結婚当事者へのインタビュー調査から

〇酒井大生(会社員)、白井千晶(静岡大学)

> テーマセッション(3)産業・地域から家族と労働をとらえなおす

9月8日(日) 10:00~12:30

尾州毛織物産地にみる小経営としての「家」のゆくえ

前田尚子(名古屋市立大学)

共稼ぎ労働文化のなかの女性と家族――織物産地の事例分析

木本喜美子(一橋大学名誉教授)

中年既婚女性の家族意識の変容

中西泰子(相模女子大学)

子どもの進路選択にみる衰退産業における家族戦略

笠原良太(実践女子大学)

〈社宅都市〉三池にみる産業と家族

嶋﨑尚子(早稲田大学)

> テーマセッション(4)東アジアの家族変動論を考えるために――韓国の事例を手がかりに

9月8日(日) 10:00~12:30

家族論における「伝統」の扱われ方 ――近代朝鮮家族史の視点から

田中美彩都(東洋大学)

現代韓国社会における若年男性の家族形成意識 ――韓国内の研究動向とインタビュー調査を中心に

柳 煌碩(日本大学)

韓国の子ども家庭福祉政策およびソーシャルワークをめぐる動向 ――子どもの権利に焦点を当てて

姜 民護(同志社大学)

> シンポジウム:研究法の活用から考える新時代の家族研究

9月8日(日) 14:00~16:30

家族社会学におけるサーベイ実験の可能性

五十嵐彰(大阪大学)

計量歴史社会学アプローチと家族研究――東京大学社会科学研究所「労働調査資料」の復元2次分析

渡邉大輔(成蹊大学)

会話分析と家族社会学――子育てひろばにおける「近しさ」の実践

戸江哲理(神戸女学院大学)



© Japan Society of Family Sociology.