第33回日本家族社会学会大会 報告要旨



報告要旨集 一括データ(PDF)【約5MB】   

> 自由報告(1)①就業と家事

9月2日 10:00~12:30

Increasing Educational Gradient: Cohort Changes in Women’s Employment around Childbirth in Japan

麦山亮太(学習院大学)

家族意識の長期時系列変化から考える「女性の就労」の位置づけ―「日本人の意識調査」データを用いて―

中西泰子(相模女子大学)

家事分担の規定要因としての性役割意識項目の再構築

伊達平和(滋賀大学)

既婚女性の就業に対する配偶者所得効果とM字型就業パターン

木村裕貴(東京大学大学院・院)

> 自由報告(1)②若者

9月2日 10:00~12:30

大学生における「浮気」の3F要因―宗教、友人、家族の影響―

小島 宏(早稲田大学)

中国大都市部における家族モデルと若年層女性のライフコース選択の関連性

劉 宇婷(同志社大学大学院 社会学研究科・院)

「転勤」を伴う働き方が出生意欲に及ぼす影響―若年正規雇用者のジェンダー比較分析から―

藤野敦子(京都産業大学)

【報告キャンセル】「成人への移行」に関する年齢規範―属性と主観的な「人生の時刻表」の関連について―

田中慶子(明治学院大学)

> 自由報告(1)③教育・階層

9月2日 10:00~12:30

成績・アスピレーション形成に影響する親子間葛藤の階層差に関する研究

小西 凌(三重大学大学院・院)

子育て世代のパーソナルネットワーク―孤立・競争・共生―

荒牧草平(大阪大学)

三世代にわたる不平等の再生産メカニズム―世代間支援に着目して―

俣野美咲(東京大学)

親の教育関与が子の教育達成に及ぼす影響―3世代調査を用いた分析―

吉田 崇(静岡大学)

> 自由報告(1)④ケア・家事

9月2日 10:00~12:30

未婚の女性・男性の家事時間とその蓄積

柳下 実(佛教大学)

トランスジェンダー男性の子を持つ母親の“経験”

勝又栄政(立命館大学・院)

コロナ禍における自宅の認知症高齢者の介護は誰が担っているのか―群馬県の過疎地域と非過疎地域の家族介護者を中心に―

金 貞任(東京福祉大学)

スティグマされた流動する女性における子育てと母性礼賛 ―留守児童の母親たちの語りから―

厳 俊(京都大学・院)

> ラウンドテーブル 〈学会事業としての〉NFRJにいま何が求められるのか?

9月2日 14:00~16:30

> 自由報告(2)⑤女性と役割

9月2日 14:00~16:30

中国農村部における女性役割の転換 ──「陪読」農村女性の語りを手掛かりに──

鄭 怡(京都大学・院)

現代中国における家父長制―中国の主婦論争の読解を通じて―

王 嘉若(同志社大学・院)

葬送・祖先祭祀における嫁役割―分析視角としての検討―

森 恭子(同志社大学グローバル・スタディーズ研究科・院)

> 自由報告(2)⑥子ども

9月2日 14:00~16:30

子ども虐待事例における検証のありかたを問いなおす―子ども虐待防止の観点から―

久保原大(東京都立大学)

「沖縄の母子世帯」の検討に向けたライフヒストリー法の位置

平安名萌恵(立命館大学・院)

親の不在状況からみる子どもとの関わりの変化―中国におけるCFPSデータの分析から―

夏 天(慶應義塾大学大学院・院)

戦後日本の養護施設のもとにあった子どもの家族語り―作文・手記を手がかりに―

野崎祐人(京都大学・院)

> 自由報告(2)⑦国際比較

9月2日 14:00~16:30

Evaluating the East Asian Model of Low Fertility Hypothesis: Evidence from Japan

打越文弥(プリンストン大学・院)、麦山亮太(学習院大学)

家族主義国家の脱家族志向?―7カ国の若者の家族価値比較―

笹野美佐恵(茨城大学)

家事分担におけるインセンティブと規範の相互依存性―相対的資源仮説・低費用仮説・フレーム選択モデル―

尾藤央延(東京都立大学)

福祉制度と家族主義―国際比較からみる福祉レジームと脱家族化―

游 天舒(北海道大学・院)

> 開催校企画テーマセッション:地方社会で生きる外国人住民の暮らし・仕事・学校―地域研究から迫る兵庫県豊岡市の事例―

9月3日 10:00~12:30

地方社会における外国人住民の暮らしと仕事―兵庫県豊岡市の事例から―

梅村麦生(神戸大学人文学研究科)

国際結婚妻の就業と彼女たちの2つの家族

平井晶子(神戸大学)

外国ルーツの子どもの学校生活―小中学校における“学校文化”との相克―

奥井亜紗子(京都女子大学)

自治体による妊産婦・子育て家庭への支援の取り組み

小林和美(大阪教育大学)

> 自由報告(3)⑧男性と家族

9月3日 10:00~12:30

「ケアリング・マスキュリニティ」の複数性に関する考察 ―東アジア都市圏における〈葛藤的男性性〉の探究―

多賀 太(関西大学)、石井クンツ昌子(お茶の水女子大学)、伊藤公雄(京都産業大学)、植田晃博(一般社団法人ビジネスと人権対話救済機構)

家事に向き合う男性の意識の考察―損得や快苦や繁閑とは異なる規定要因―

須長史生(昭和大学)

結婚難に陥っているモンゴル人男性のライフストーリー分析 ―内モンゴル東部農村地域の事例研究から―

烏 英嘎(中央大学・院)

既婚男性の家庭における情緒的労働に対する母性愛規範の作用―家事育児分担比率が高い主夫男性のインタビュー調査から―

國重遥希(東京大学・院)

> 自由報告(3)⑨結婚・夫婦

9月3日 10:00~12:30

現代日本における夫婦像の変容に関する一考察 ―家族心理学における「親密性」概念に着目して―

栗村亜寿香(京都大学)

オンラインによる出会いと夫婦の性別役割分業―東大社研若年・壮年パネル調査を用いた分析―

石田 浩(東京大学)

回顧式家族調査からみる家族形成期の意識の変化 ー結婚・離婚・再婚・子の出生ー

保田時男(関西大学)

夫婦カウンセリングの現場からみる「話し合えない」夫婦たちの悩みとその関係調整 ―〈感情作業〉に着目して―

岡田玖美子(大阪大学・院)

> 自由報告(3)⑩制度・政策

9月3日 10:00~12:30

明治日本はなぜ民法で夫婦同姓を規定したのか? ―西洋化、脱中国化と国民国家の構築―

施 君菲(京都大学・院)

子奪取条約とインターセクショナリティ―『家庭の法と裁判』に掲載されたケースを通して―

嘉本伊都子(京都女子大学)

戦後日本の家族と子供の健全育成 ―1955 年~1960 年代の鹿児島県における「家庭の日」を例に―

柳園順子(鹿児島純心大学)

男女共同参画センターの相談におけるエンパワーメント―市民の“困りごと”調査結果から―

中村聡衣(一般財団法人大阪男女いきいき財団)、服部良子(大阪市立男女共同参画センター)

> 公開シンポジウム:若者の地方暮らしから考える新時代の家族

9月3日 14:00~16:30

地方に生きる若者たちの現在―新しい公共・新しい働き方・新しい家族?―

阿部真大(甲南大学)

ポストアーバン化時代の地方暮らし

轡田竜蔵(同志社大学)



© Japan Society of Family Sociology.